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Aterm WX5400HPが中継機としてつながらないときは、MA側の動作モードと親機の対応条件を確認します。MA側はこの2つの動作モードに共通する入口で、MA側で工場出荷状態または初期化後なら、メッシュ中継機として起動します。まずMESHランプで現在のモードを読み、次に親機がその方式に対応しているかを照合してください。
ランプを消灯させる設定を使っている場合は、SETボタンをランプが点灯するまで押し、一時的に表示させてから確認してください。約3分間、状態を確認できます。
読み進める前に、次の4点をメモしておくと確認先が絞れます。
- 親機の型番とメーカー(Aterm製か、他社製か)
- 希望する接続方式(メッシュ中継/通常中継/有線)
- WX5400HPのMESHランプ(橙点灯か、消灯か)
- WX5400HPのACTIVEランプ(緑点灯・橙点灯か、消灯か)
まず切り分ける|親機とつながらないのか、ネットだけ使えないのか
ACTIVEランプが消灯していれば、親機とのリンクがまだ確立していません。緑点灯または橙点灯していれば親機とのリンクは成立していますが、それだけでインターネット接続や不具合の原因までは判断できません。次に、親機へ直接接続した端末でも通信できるかを確認します。
公式マニュアルでは、背面のRT/BR/MAモード切替スイッチについて、RT側がルータ(工場出荷位置)、BR側がブリッジ、MA側が「メッシュ中継機またはメッシュ機能を利用しない中継機/子機」と説明されています。MA側は単一のモードではなく、2つの動作モードの共通の入口です。
あわせて、親機に直接Wi-Fi接続した端末でインターネットに出られるかも確認してください。親機へ直接接続しても通信できない場合は、親機や回線側の状態を先に確認します。
MAにしただけでは決まらない|どちらの中継機として動いているか
WX5400HPは、スイッチがMA側で工場出荷状態または初期化後のとき、メッシュ中継機として起動します。現在どちらで動いているかはMESHランプで判別でき、橙点灯ならメッシュ中継機、消灯なら通常中継機/子機です。スイッチの位置だけでは確定しません。
メッシュ中継機として使うには、親機側がWX5400HPのメッシュ機能に対応している必要があります。公式Q&Aには、他社製のメッシュ対応機は親機にできないと明記されています。Aterm同士でも、公式の「メッシュ中継機能 接続確認情報」に組み合わせごとの可否一覧があり、WX5400HPを中継機として使う場合でも利用不可と記載された親機があります。製品名に「メッシュ対応」とあることは、互換性の保証ではありません。
ここまでを踏まえると、選ぶべきモードは次のように決まります。
| 親機の種類 | 選べる接続方式 | WX5400HP側のモード | MESHランプ |
|---|---|---|---|
| 公式の接続確認情報で組み合わせが利用可となっているAterm機 | メッシュ中継(無線・有線)。通常中継は対応条件を別途確認 | メッシュを選ぶ場合はメッシュ中継機。通常中継を選ぶ場合は通常中継機/子機 | メッシュ:橙点灯/通常中継:消灯 |
| 同じ表で利用不可となっているAterm機 | 通常中継の対応条件を確認 | 通常中継機/子機 | 消灯 |
| メッシュ非対応のAterm機・旧機種 | 通常中継の対応条件を確認 | 通常中継機/子機 | 消灯 |
| 他社製ルーター | 通常中継(WPS対応機) | 通常中継機/子機 | 消灯 |
モードの変更方法は、変更する方向によって条件が異なります。切り替えは次の3パターンです。
| 変更したい方向 | 操作 | 注意点 |
|---|---|---|
| 親機 → メッシュ中継機 | 電源を切ってMA側へ切り替え、電源を入れ直してMESHランプの橙点灯を待つ | 橙点灯しない場合は初期化してから手順をやり直す |
| メッシュ中継機 → 通常中継機/子機 | 保守ボタンを押しながら電源投入、またはクイック設定Webの[子機/中継機へ切替] | ACTIVEランプ点灯かつMESH橙点灯(メッシュ接続完了)の状態では、クイック設定Webの手順は使えない |
| 通常中継機/子機 → メッシュ中継機 | 本体を初期化してから設定し直す | 初期化するとWi-Fi設定が消え、親機との接続が切断される |
参考:メッシュ中継機への変更手順/メッシュ親機への接続手順/メッシュ接続の公式Q&A
選んだ方式ごとの接続手順|有線メッシュ・WPS・通常中継
接続手順は方式ごとに異なります。前の見出しで確定した方式の手順だけを実行してください。
有線メッシュで接続する
メッシュ中継機モードに設定したWX5400HPのWANポートと、対応するメッシュ親機のLANポートを接続します。電源投入後に約5分待ち、ACTIVE緑点灯とMESH橙点灯を確認します。
- WX5400HPのACアダプタを抜いて電源を切る
- メッシュ親機のLANポートと、WX5400HP(メッシュ中継機)のWANポートをLANケーブルで接続する
- メッシュ親機の電源が入っていることを確認する
- WX5400HPの電源を入れ、約5分待つ
- ACTIVEランプが緑点灯、MESHランプが橙点灯すれば設定完了
ポートの向きを取り違えないでください。公式マニュアルでは、WANポートにテレビやパソコン、ゲーム機などを接続して子機として使うことはサポート対象外とされています。端末を有線でつなぐ場合はLANポートを使います。有線メッシュのまま使う場合はこの状態で運用でき、メッシュWi-Fiとして使う場合は手順2で接続したケーブルを外します。
価格.comの1スレッドでは、有線メッシュ構成で端末がIPアドレスを取得できなくなり、親機と中継機を入れ替えた後にも再発したという報告があります。公式の接続確認情報にも、特定の組み合わせでは有線接続時に通信が不安定になる場合があるという注記があります。この報告をすべての環境に一般化せず、自分の親機と中継機の組み合わせが注記の対象かどうかを先に確認してください。
参考:価格.com:有線メッシュでIPアドレスを取得できないという報告
LANケーブルは、公式マニュアルでLANポート・WANポートともカテゴリ5e以上、UTPケーブル推奨と案内されています。手持ちのケーブルで長さと規格が足りていれば、買い足す必要はありません。
買い足す場合の候補は、エレコム LD-GPY/G5(Cat6・UTP・ストレート結線、5m・グリーン)です。必要な長さを確認して選んでください。
参考:エレコム LD-GPY/G5の仕様・長さのラインアップ
WPSでメッシュ親機と接続する
MESHランプの橙点灯を確認してから、中継機、親機の順にWPS操作を行います。設定後にWX5400HPのACTIVEランプが緑または橙に点灯すれば、親機とのリンクが成立しています。
- WX5400HPのMESHランプが橙点灯していることを確認する
- WX5400HPのSETボタンを長押しし、POWERランプが緑点滅になったら放す
- 1分以内にメッシュ親機のWPSボタン(WX5400HPではSETボタン)を長押しし、POWERランプが緑点滅になったら放す
- WX5400HPのPOWERランプが橙点灯し、しばらくしてACTIVEランプが緑点灯または橙点灯すれば完了
POWERランプが約10秒間赤点灯した場合は設定に失敗しています。公式の対処は、親機と本体を1〜3mまで近づけること、コードレス電話機や電子レンジなど電波に影響する機器から離すことの2点です。親機側でSSIDのステルス機能を使っている場合はWPSで接続できないため、LANケーブルでの接続に切り替えます。
通常中継機として親機と接続する
電源を切ってMA側に切り替えたあと、保守ボタンを押しながら電源を入れ、POWERランプ以外が消灯したことを確認してからボタンを放し、1分以上待ちます。MESHランプが消灯に変われば通常中継機です。その後、SETボタンによるWPS、またはクイック設定Webでの手動入力で親機と接続します。中継機と親機の間は初期値で5GHz帯が優先されます。
Wi-Fiデュアルバンド中継機能に対応していない親機や、WPS対応の他社製親機と接続した場合は、接続した側の周波数帯にしか親機のWi-Fi設定が反映されません。もう一方の帯域はWX5400HPのクイック設定Webで追加設定する必要があります。
参考:通常中継機への変更手順/通常中継機として親機に接続する手順/通常中継の公式Q&A
MESH・ACTIVEランプから接続状態と設置場所を読む
メッシュ中継機として起動しているときのMESHランプは橙点灯です。通常中継機/子機では消灯します。故障や接続失敗を示すものではありません。親機とのリンク状態はACTIVEランプ、無線接続時の電波強度は、親機と接続している帯域のランプで確認します。
| ランプ | 表示 | 意味(中継機/子機として使用時) |
|---|---|---|
| MESH | 橙点灯 | メッシュ中継機として起動している |
| MESH | 消灯 | メッシュWi-Fiを使用していない(通常中継機/子機) |
| ACTIVE | 緑点灯 | 親機とのリンクが有線または5GHz帯で確立している |
| ACTIVE | 橙点灯 | 親機とのリンクが2.4GHz帯で確立している |
| ACTIVE | 消灯 | 親機とのリンクが確立していない |
| 2.4GHz/5GHz | 緑/橙/赤 | 親機と無線接続している帯域の電波強度が 強/中/弱 |
| 2.4GHz/5GHz | 両方消灯 | 消灯設定を除き、電波が届いていない、または親機とWi-Fi接続されていない。有線リンクはACTIVEで確認 |
| POWER | 赤点灯 | WPSでのWi-Fi設定に失敗した |
| POWER | 橙点灯 | バージョンアップ中・設定情報の保存中、またはWPS設定完了時(書き換え中は電源を切らない) |
親機側のMESHランプは意味が異なり、緑点灯でメッシュ親機として起動していることを示します。親機と中継機のランプを取り違えないでください。
親機との無線接続に使っている帯域のランプが赤点灯・赤点滅の場合は、親機との電波状態がよくありません。設置場所を親機に近づけたうえで、もう一度ランプの色を確認してください。
改善しない場合と、つながったのにネットが使えない場合
ACTIVEランプが緑または橙に点灯している場合は、親機へ直接接続した端末での通信状況と比較します。リンクが確立しない場合は、ファームウェアの更新、構成の見直し、初期化の順で切り分けます。
ファームウェアは時刻指定バージョンアップとオンラインバージョンアップで更新できます。更新中は電源を切らないでください。あわせて、同じルータの配下に複数のメッシュ親機を接続していないかも確認します。公式マニュアルでは、メッシュ親機が構成するネットワーク内に別のメッシュ親機を接続しないよう案内されています。
参考:WX5400HPのファームウェア更新案内/メッシュネットワーク構成の注意点
復旧目的の初期化は、ほかの確認を終えてから検討してください。通常中継機からメッシュ中継機への変更など、公式手順で初期化が必要な場合はその手順に従います。初期化するとWi-Fi設定も消去され、親機との接続が切断されます。再設定に必要な情報(親機のネットワーク名と暗号化キー、使う接続方式)を手元に用意してから実行します。RESETスイッチで初期化する場合は、初期化の公式手順の準備と注意点を確認してください。スイッチを押し続けてPOWERランプが赤点滅したら放し、約90秒待ちます。なお、利用者が更新したファームウェアのバージョンは初期化後も維持されます。
親機とのリンクが成立していても、v6プラス環境でインターネットが使えない場合は、親機や回線側の設定も確認します。
関連:メッシュWi-Fiでv6プラスが繋がらない原因と確認ポイント
それでも解決せずサポートへ問い合わせる場合は、親機の型番、WX5400HPの動作モード、MESHランプとACTIVEランプの状態、試した操作の4点を整理して伝えると確認が早く進みます。
よくある質問
MAとBRはどう違いますか
BR側は本商品のルータ機能を停止してブリッジモードで使う設定、MA側はメッシュ中継機またはメッシュ機能を利用しない中継機/子機として使う設定です。中継機として使いたい場合はMA側を選びます。
メッシュ中継にすると2.4GHzと5GHzを分けて使えなくなりますか
メッシュ中継機は親機のネットワーク名(SSID)などのWi-Fi設定を引き継ぎます。帯域ごとに別のSSIDを使えるかは、親機側の仕様・設定を確認してください。ローミング機能だけを根拠に、帯域別の使い分けができないとは判断できません。
他社製ルーターの中継機として使えますか
メッシュ中継機としては使えません。公式Q&Aで、他社製のメッシュ対応機は親機にできないと明記されています。メッシュ機能を利用しない通常中継機としては、WPSに対応した他社製親機と接続できますが、すべての製品との接続が保証されているわけではありません。
まとめ
WX5400HPの中継設定では、MA側の動作モードと親機の対応条件をまず確認してください。MESHランプで現在のモードを確認し、公式の接続確認情報で親機との組み合わせを照合し、確定した方式の手順だけを実行する。初期化や機器の買い替えを判断する前に、モード・接続方式・ランプ表示を順に確認しましょう。

