BIGLOBE光10ギガタイプではPPPoE方式が提供されていないため、接続ユーザー名とパスワードを入力してもつながりません。確認するのは、BIGLOBE側でIPv6オプションが開通しているかと、Aterm 7200D8BEの動作モードが「IPv6オプション」になっているかの2点です。HGWや上位ルーターがある構成では、AtermをBRモードへ切り替えます。
まず見る3点と、症状別の進み先
確認する順序は、IPv6オプションの開通状況、宅内の構成(10G-ONU直結かHGWありか)、Atermの動作モードとACTIVEランプの3点です。Wi-Fiは掴めるのにインターネットだけ使えない場合、原因はこのいずれかに絞り込めます。
最短解決チェックリスト
- BIGLOBEから契約開始のお知らせメールが届いているか
- PPPoE設定(接続ユーザー名・パスワード)を入力済みなら削除する
- 背面のRT/BR/MAモード切替スイッチの位置
- クイック設定Webの動作モードが「IPv6オプション」か
- HGW配下ならBRモードへ切り替え
- ACTIVEランプの色と点滅間隔
症状から進み先を特定する
| Atermの表示・ランプ | 想定される状況 | 進み先 |
|---|---|---|
| 動作モードが「PPPoEルータ」/IPv4・IPv6とも未接続 | IPv6オプションが未開通、または手動設定が必要 | IPv6オプションの開通確認/10G-ONU直結の設定手順 |
| ACTIVEランプが消灯 | IPv6通信が確立していない | IPv6オプションの開通確認 |
| ACTIVEランプが緑の速い点滅 | IPv4 over IPv6通信の確立待ち | IPv6オプションの開通確認 |
| ACTIVEランプが赤の速い点滅 | ルータモードでWAN側とIPアドレスが競合 | 10G-ONU直結の設定手順 |
| ACTIVEランプが橙点灯 | ブリッジモードで動作中 | HGW・上位ルーター構成 |
| 事業者変更で乗り換えた | 前プロバイダのIPv6廃止手続きが未完了 | IPv6オプションの開通確認 |
10ギガではPPPoEではなくIPv6オプションの開通状況を確認する
BIGLOBE公式の10ギガタイプ向け対処手順では、IPv4接続設定(PPPoE設定)は不要で、市販ルーターやパソコンにPPPoE設定が残っているとエラーの原因になるため削除するよう案内しています。10ギガタイプではIPv4/PPPoE方式そのものを利用できません。接続ID・パスワードの入力を繰り返しても状況は変わりません。
新規開通と事業者変更で確認先が変わる
BIGLOBE光の接続設定案内では、新規開通と事業者変更で確認内容が分かれています。
| 状況 | 公式が案内している内容 |
|---|---|
| 新規開通 | 配線後、原則として工事当日に数時間ほどで利用可能になる。ルーターの電源を入れたまま待ち、完了すると契約開始のお知らせメールが届く。工事内容により翌日までかかる場合がある |
| 事業者変更・回線転用 | BIGLOBEの工事日以降に、前プロバイダへIPv6サービスの廃止手続きを行う。前プロバイダのIPv6信号が残っているとBIGLOBEのインターネットは開通できない。信号停止後は自動で切り替わり、一時的に使えない期間が発生する |
IPv6オプションは初期費用・月額費用ともに不要で、申し込みから2時間〜1日程度で利用できるようになり、設定完了メールが送られます。市販ルーターでは、取扱説明書に従ってIPv6(IPoE)接続設定を行う必要があります。
Aterm 7200D8BEは、BIGLOBEの動作確認済み市販ルーター(MAP-E機能対応)一覧に10ギガ対応の表記付きで掲載されています。ただしBIGLOBEは、MAP-E搭載のすべての機種・環境で利用できることを保証するものではないとしています。
「IPv6オプション」と「v6プラス」は別サービス
Aterm公式マニュアルでは、IPv6オプションモードはビッグローブ株式会社仕様のMAP-E、v6プラスモードは株式会社JPIX仕様のMAP-Eと定義され、独立した動作モードとして扱われています。BIGLOBE光10ギガでは「IPv6オプション」を選択し、「v6プラス」は選択しません。7200D8BEはIPv6(PPPoE)にも対応していません。
別サービスですが、IPv4 over IPv6環境で接続できない場合の確認の考え方には共通する部分があります。詳しくは、メッシュWi-Fiでv6プラスがつながらない場合の確認ポイントも参考にしてください。
同じ構成で報告されている症状
10G-ONUとAterm 7200D8BEを接続した環境では、クイック設定Webが「PPPoEルータ」「IPv4/IPv6インターネット未接続」を示す例や、IPv6オプション側の確認が必要とされた報告が複数あります。
- 開通工事後にWi-Fiは掴めるがインターネット未接続と表示され、IPv4のユーザー名・パスワードを入力しても変化せず、IPv6オプションの設定を行って接続できたという投稿
- 10G-EPONのONUと接続後、有線・無線とも切断と再接続を繰り返し、ACTIVEランプが消灯後に短い間隔で点滅していたという投稿
- 事業者変更後、工事日を過ぎてもマイページでBIGLOBEのIPv6サービス以外に接続されている旨が表示され、旧回線のIPv6サービスが残っていたという記録
いずれも個別環境での報告で、すべての環境で同じ経過をたどるものではありません。開通の進捗はBIGLOBEのマイページや問い合わせ窓口で確認してください。
10G-ONUへ直結する場合の設定手順
10G-ONUに直接つなぐ構成では、Atermをルータモードで動作させます。Aterm公式の自動判定手順とIPv6オプションモードの手動設定手順に沿って、次の4ステップで確認します。
- 背面のRT/BR/MAモード切替スイッチがRT側かを確認する。工場出荷状態はRT側。ほかの位置だった場合は電源を切って切り替え、10秒以上待ってから電源を入れ直す
- ACTIVEランプで自動判定の結果を確認する。緑点滅は回線状態を確認中、緑点灯は接続済み、消灯は利用可能なIPv4 over IPv6通信サービスが検出されなかった状態。消灯時はクイック設定Webの「装置情報」のメッセージを確認する
- 自動で切り替わらない場合は「基本設定」-「基本設定」で「自動判定」を「OFF」にし、「動作モード」で「IPv6オプション」を選んで[設定]をクリックする
- 「設定内容を更新しました。」と表示され、ACTIVEランプが緑点灯すれば完了
ACTIVEランプが赤く点滅する場合
公式マニュアルの案内は3点です。クイック設定Webのホーム画面の案内表示を確認し、[再試行]があればクリックして再度自動判定を行う。動作モードが「IPv6オプション」以外なら変更する。WAN側とIPアドレスが競合している場合はLAN側IPアドレスを変更する。
HGW・上位ルーターがある場合はRT/BRを切り分ける
すでにルーター機能を持つ機器の配下でAtermを使う場合は、BR(ブリッジ)モードに設定します。BIGLOBEも、光電話を利用していてHGWに市販のIPv6オプション対応ルーターを接続している場合は、BR/AP/MANUALモードにするよう案内しています。手順は3ステップです。
- ACアダプタを電源コンセントから抜いて電源を切る
- RT/BR/MAモード切替スイッチをBR側に切り替える
- 10秒以上待ってから電源を入れ、ACTIVEランプが橙点灯したら完了。WANポートと上位のルーターをLANケーブルで接続する
接続先がメッシュ親機の場合は、クイック設定Webの「Wi-Fi(無線LAN)設定」-「Wi-Fi基本設定」で「メッシュWi-Fi機能」を「OFF」にしてください。同じネットワークに複数のメッシュ親機があると、正常に通信できなくなる場合があります。
上位ルーターがある構成で接続できない場合は、ほかの機種での切り分け例も参考になります。
改善しない時の再起動・配線・問い合わせ先
ここまでで改善しない場合は、BIGLOBE公式が案内する順序で進めます。障害・メンテナンス情報の確認、機器の再起動、配線の確認、接続設定の確認の順です。初期化は最後の手段です。
電源を落とす順序は、端末、ルーター、壁につながっている機器です。壁側の機器は電源コードを抜いて30秒待ち、入れるときは壁側から逆順に入れて、3分ほど経ってから再接続します。
配線は、正しい差込口に入っているかを確認し、ケーブルの両端を抜き差しします。WANランプの緑表示はWANポートのリンク確立を示し、橙表示が点灯していれば10Gbps・5Gbps・2.5Gbpsのいずれかでリンクが確立しています。橙表示の消灯だけでは1Gbps・100Mbpsでのリンク確立かリンク未確立かを区別できないため、緑表示もあわせて確認してください。
ケーブルの目安として、NECは7200D8BEのWANポートにカテゴリ6A以上を案内し、BIGLOBEも10ギガ回線の速度を活用するためカテゴリ6A以上を推奨しています。ただし接続方式や開通状態が原因の場合、ケーブルを交換しても改善しません。
問い合わせ先は機器と回線で分かれる
BIGLOBEは、利用者自身が用意した市販ルーターの故障・交換は機器メーカーのサポート窓口へ案内しています。7200D8BEは市販ルーターにあたるため、本体側の不具合が疑われる場合はNECプラットフォームズの窓口が対象です。回線の開通状況やIPv6オプションの申込状況はBIGLOBE側の窓口で確認します。
接続が回復したら、10ギガ回線の速度を家庭内LANで活かす構成もあわせて確認しておくと、機器選びで迷いにくくなります。
よくある質問
PPPoEのユーザー名とパスワードは入力しなくていいのですか
10ギガタイプでは不要です。公式FAQでもIPv4接続設定(PPPoE設定)は不要と案内されており、設定が残っているとエラーの原因になるため削除が推奨されています。
IPv6オプションとv6プラスは同じものですか
別のサービスです。Aterm公式マニュアルでは前者がビッグローブ株式会社仕様のMAP-E、後者が株式会社JPIX仕様のMAP-Eと定義され、動作モードも分かれています。
ACTIVEランプが消灯したままなのはなぜですか
IPv4 over IPv6通信モードでIPv6通信が確立していない状態です。らくらくネットスタート2で利用可能なサービスが検出されなかった場合も消灯するため、クイック設定Webの「装置情報」のメッセージを確認してください。
まとめ
Aterm 7200D8BEがBIGLOBE光10ギガで繋がらない場合、PPPoEの接続情報を入力し直しても解決しません。10ギガタイプではPPPoE方式が提供されていないためです。
- BIGLOBE側でIPv6オプションが開通しているか(お知らせメール、マイページ)を確認する
- 事業者変更なら、前プロバイダのIPv6サービス廃止手続きの完了を確認する
- 10G-ONU直結ならRTモードで動作モードを「IPv6オプション」にし、緑点灯を確認する
- HGWや上位ルーターがあるならBRモードに切り替え、橙点灯を確認する
- 改善しなければ公式順序で再起動と配線を確認し、機器か回線かで問い合わせ先を分ける
回線契約や開通状況に関わる判断は、最終的にBIGLOBEおよび機器メーカーの案内が優先されます。設定変更の前に、ご契約内容と公式仕様を確認してください。

