DualSense Edgeのスティックにドリフト(スティックを触っていないのに勝手に動く現象)や入力ズレが出た場合、スティックモジュールを工具なしで交換できるのがDualSense Edgeの大きな特徴です。ただし、交換する前にデッドゾーン設定で改善するケースもあります。また、モジュールを交換しても症状が解消しないケースも報告されているため、交換前後の確認手順を把握しておくことが重要です。
この記事では、交換前に試すべき設定確認から、純正スティックモジュールの交換手順、交換後の動作確認とプロファイル再調整、PC利用時(PlayStation Accessoriesアプリ)の設定まで、一連の流れをまとめています。
まずここを確認|最短解決チェックリスト
- PS5の設定でデッドゾーンを5〜10%に設定し、ドリフトが収まるか確認する
- デッドゾーン設定で改善しなくなったら、純正スティックモジュール(CFI-ZSM1G)への交換を検討する
- モジュールを交換しても症状が改善しない場合は、基板側の問題の可能性があるためソニーのサポートに相談する
DualSense Edgeのスティックモジュール交換でできること
DualSense Edgeは、スティックモジュールを別売りの純正品に交換することができます。これはDualSense Edgeだけの機能で、通常のDualSense(標準コントローラー)にはない仕組みです。
通常のDualSenseでスティックを交換しようとすると、本体の分解とはんだ付けが必要になります。これは保証外の作業であり、一般ユーザーが行うことは想定されていません。一方、DualSense Edgeは背面のRELEASEラッチとリリースレバーの操作だけで交換できる設計になっており、工具は一切不要です。
スティックドリフトの主な原因は、スティック内部のセンサーの摩耗・劣化、内部へのホコリ・ゴミの混入による接点不良の2つが多いとされています。スティックモジュールそのものを新品に交換することで、これらの原因に直接対処できます。
ただし、スティックモジュールを交換すれば必ずドリフトが直るとは限りません。基板側の問題やファームウェアの不具合が原因の場合、モジュールを交換しても症状が残ることがあります(後述の「交換しても改善しないケース」を参照してください)。
交換前に確認するべき症状|ドリフト・入力ズレ・反応遅れの違い
スティックの不具合には複数のパターンがあり、それぞれ原因と対処が異なります。交換前に症状を整理しておくことで、モジュール交換が有効かどうかを判断しやすくなります。
- ドリフト(スティックが勝手に動く):スティックを触っていない状態で、キャラクターやカメラが勝手に動く症状。センサーの摩耗または内部の汚れが主な原因とされています。スティックモジュール交換が有効なケースが多いです。
- 入力ズレ・感度のばらつき:スティックの動かした量と実際のゲーム内入力量が合わない症状。デッドゾーンや感度設定の調整で改善するケースがあります。
- 反応の遅れ・無反応:スティックを動かしても入力が遅れたり、一定範囲では反応しない症状。デッドゾーン設定の見直し、またはモジュール交換のどちらかで対処します。
まず最初の対処として、スティック感度とデッドゾーンの設定を確認することをおすすめします。軽度のドリフトや反応のばらつきであれば、設定の変更だけで一時的に症状を抑えられる場合があります。
交換しても改善しないケース
複数の日本語ユーザー報告では、「スティックモジュールを交換したがドリフトが改善しなかった」というケースが確認されています。具体的には、RスティックのモジュールをCFI-ZSM1Gに交換しても症状が変わらず、Lスティックに装着しても同様だったという報告があります(参考:Yahoo!知恵袋)。
修理店の複数のレポートでは、モジュール交換で改善しない場合は基板側の問題の可能性があると指摘されています。購入から日が浅い場合は、ソニーのサポート(修理・保証対応)への相談も選択肢に入れてください。
まず試す設定|スティック感度・デッドゾーン・プロファイル確認
スティックモジュールを購入する前に、PS5本体の設定でドリフトや入力ズレを緩和できないかを確認してください。デッドゾーンを設定することで、スティックがわずかに傾いた状態でも入力として認識されないようにすることができます。
PS5でのデッドゾーン設定手順
- PS5ホーム画面で「設定」を開きます。
- 「周辺機器」>「DualSense Edge ワイヤレスコントローラー」を選択します。
- 「カスタムプロファイル」を選択し、プロファイルを作成または編集します。
- 「スティックの感度とデッドゾーン」を選択します。
- 「デッドゾーン(内側)」の値を5〜10%程度に設定してみてください。
デッドゾーンとは、スティックを傾けても入力として認識されない範囲のことです。たとえばデッドゾーンを10%に設定すると、スティックの傾きが10%を超えたときに初めてゲーム内で認識されます。軽度のドリフトであれば、この設定だけで症状を一時的に抑えられる場合があります。
感度プリセットはあらかじめ6種類が用意されており、各プリセットに対してさらに細かい調整も可能です。カスタムプロファイルは既定のものを含めて最大4つ保存でき、Fnボタンでゲーム中に素早く切り替えることができます。
デッドゾーン設定で一時的に症状を抑えながら使用し、設定を上げても改善しなくなった段階でスティックモジュールの交換を検討するという流れが、複数のユーザー報告で確認されています(参考:ntsk.jp)。
スティックモジュール交換時の注意点|通常DualSenseとの違い
交換前に以下の点を確認してください。
- DualSense Edgeのみ対応:スティックモジュール(CFI-ZSM1G)は、DualSense Edgeワイヤレスコントローラー専用です。通常のDualSenseには使用できません。
- 静電気対策をしてから作業する:静電気を帯びた状態でスティックモジュールやコントローラー内部に触れると、故障の原因になります。作業前に身近な金属に触れて、静電気を除去してください。
- 端子部に手を触れない:スティックモジュールの端子部やコントローラー内部には触れないようにしてください。
- スティックキャップを取り外しておく:交換前のスティックモジュールにはスティックキャップが付いています。まだ使える状態であれば、取り外してから作業してください。
交換手順
- コントローラーのライトバーが消灯していることを確認します。点灯している場合は、PSボタンを長押しして消灯させてください。電源を完全にオフにする場合は、PSボタンを約15秒長押しします。
- 充電用のUSBケーブルが接続されている場合は取り外します。
- コントローラーを裏返し、背面の「RELEASEラッチ」をスライドさせてフロントカバーを取り外します。ラッチが指でスライドしにくい場合は、爪楊枝などを使うと操作しやすくなります。
- スティックの横にある銀色の「リリースレバー」を引き上げます。
- スティックモジュールを手前にスライドさせて取り外します。
- 新しいスティックモジュールの向きを確認し、左右の溝に合わせて奥にスライドして取り付けます。
- リリースレバーを下げて固定します。
- フロントカバーの突起をコントローラーに合わせて押し込み、取り付けます。
交換作業は工具不要で完結します。左右のスティックを個別に交換できるため、症状が出ているスティックだけを交換することも可能です。
交換後に確認すること|動作チェック・プロファイル再調整・PC利用時の確認
動作チェック
フロントカバーを取り付けたら、コントローラーをPS5に接続して動作を確認します。スティックを動かさない状態でキャラクターやカメラが動いていないか、スティックの入力が正確に認識されているかを確認してください。
プロファイルの再調整
交換前にデッドゾーンを引き上げて対処していた場合、新しいモジュールに換えた後は設定を見直してください。デッドゾーンを高く設定したままにすると、スティックの微細な入力が認識されにくくなります。交換後は0(初期値)またはより低い値から再調整することをおすすめします。
PC(PlayStation Accessoriesアプリ)での設定確認
DualSense EdgeをWindowsのPCで使用している場合、PlayStation AccessoriesアプリからPS5と同様のカスタマイズが可能です。2024年8月より、スティック感度・デッドゾーン・ボタン割り当て・トリガーのデッドゾーンなどをPC上で設定できるようになりました。
- 対応OS:Windows 10(64ビット)またはWindows 11
- 必要ストレージ:250MB以上
- 必要画面解像度:1280×800以上
- 接続方式:有線(USB)のみ対応
なお、通常のDualSenseはファームウェアのアップデートのみ対応しており、PlayStation Accessoriesアプリでのカスタマイズ機能はDualSense Edgeだけが使えます。
カスタムプロファイルはコントローラー本体に保存されるため、PS5で設定したプロファイルをPC接続時にも引き続き使用できます。ただし、PCに接続したゲームタイトルやアプリによっては、一部の機能が動作しない場合があります。使用するゲームの対応状況もあわせて確認してください。
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まとめ
DualSense Edgeのスティックモジュールは、工具不要でユーザー自身が交換できます。ドリフトや入力ズレが出た際の対処の流れをまとめると、以下のとおりです。
- まずPS5(またはPlayStation Accessoriesアプリ)でデッドゾーンを5〜10%程度に設定し、症状が改善するか確認する。
- 設定で改善しなくなったら、純正スティックモジュール(CFI-ZSM1G)に交換する。
- 交換後は設定(デッドゾーン・感度)を初期値から再調整する。
- 交換しても症状が改善しない場合は、基板側の問題の可能性があるため、ソニーのサポートに相談する。
スティックモジュールの交換対象はDualSense Edgeのみです。通常のDualSenseには同様の仕組みがないため、混同しないようにしてください。交換前後の確認と設定調整をセットで行うことで、より確実にスティックの問題に対処できます。


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