Synology DS925+でドライブが「未検証」と表示される|DSM 7.3以降の利用可否と交換判断

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DSM 7.3以降のDS925+なら、3.5インチHDDや2.5インチSATA SSDが「未検証」と表示されても、それだけで交換する必要はありません。互換性リストにないドライブでもストレージプールを作れるよう、公式ポリシーが変わったためです。ただしM.2 NVMe SSDは別の規則で、「互換性なし」や健康状態の異常も別の問題です。まずDSMのバージョン、取付場所、健康状態を確認してください。

Contents

最初に確認する3点|DSMのバージョン・取付場所・表示状態

判断に必要なのは、DSMのバージョン、ドライブの取付場所、ストレージマネージャでの表示の3点です。同じ「未検証」でも、DSMが7.3未満か以降か、SATAベイかM.2スロットかで意味と対処が変わります。判断がつくまでは、データが入ったドライブの抜き差しや初期化はしないでください。

確認項目 確認する場所 見るポイント
DSMのバージョン DSMにサインインして確認 7.3未満か、7.3以降か
取付場所 ストレージマネージャの「HDD/SSD」 SATAベイ(3.5インチ/2.5インチ)か、M.2スロットか
表示状態と健康状態 ストレージマネージャの「HDD/SSD」 未検証/互換性なし/一覧に表示されない/健康状態の警告のどれか

「未検証」と表示された場合は、次の状況を確認してください。3つ目の表示条件は、確認した公式資料からは確定できていません。

  • DSM 7.3未満のまま、Synology製以外のHDDを使っている
  • 別のSynology NASから移したM.2 SSDで、元のストレージプールまたはキャッシュを削除した(公式FAQでは使用不可になり、ストレージマネージャ上で「未確認」と表示されると説明されています)
  • DSM 7.3以降で互換性リストに載っていないSATAドライブを使い、実際に「未検証」と表示されている

条件の詳細はSynology公式のドライブ互換性FAQで確認できます。

3つ目について、DSM 7.3以降のSATAドライブに「未検証」が必ず表示されるかどうかは、今回確認した公式資料の範囲では明記されていません。表示されている場合も、以下の条件で判断してください。

「未検証」「互換性なし」「認識されない」「健康状態の異常」の違い

「未検証」は、そのドライブがお使いのモデルで互換性の検証を受けていないことを示す表示で、故障を意味するものではありません。Synologyの公式ナレッジセンターも、「互換性なし」「未検証」「認識されない」を別々の状態として扱っています。健康状態の異常は、互換性とは別の問題です。

表示状態の定義はSynology公式KBでも確認できます。

DSMでの表示・状況 意味 交換の必要性
未検証 互換性の検証を受けていない DSM 7.3以降のSATAドライブなら、この表示だけでは不要
互換性なし 未検証とは別の状態 交換を検討する
一覧に表示されない ドライブがシステムから見えていない 接続・ドライブ・ベイの切り分けが先
健康状態の警告・異常 ドライブ自体の状態の問題 健康状態と障害内容で判断する

「未検証だが健康状態は正常」なドライブより、「互換性リストに載っているが健康状態に異常がある」ドライブのほうが、交換の必要性は高くなります。互換性の表示より先に、健康状態を確認してください。

ドライブが一覧にそもそも表示されない場合は、装着やベイの問題を先に切り分けます。考え方はDS224+を例にした「一覧に出ない」ときの切り分け手順で整理しています。DS925+とは機種が異なるため、装着手順は公式マニュアルで確認してください。

DSM 7.3以降のDS925+で第三者製ドライブを使う条件

DSM 7.3以降のDS925+では、互換性リストに載っていない3.5インチHDDと2.5インチSATA SSDでも、ストレージプールを作成できます。一方、M.2 NVMe SSDでストレージプールやキャッシュを作るには、引き続き互換性リスト掲載品が必要です。

SynologyはDSM 7.3の公式発表(2025年10月8日)で、2025年モデルのDiskStation Plus、Value、Jシリーズについて、サードパーティ製ドライブのインストールとストレージプールの作成が可能になったと案内しています。同じ発表の注記には、M.2ベースのストレージプールとキャッシュには互換性リスト掲載ドライブが引き続き必要だと明記されています。

ドライブの種類(DSM 7.3以降) 互換性リストに掲載 互換性リストに未掲載
3.5インチSATA HDD 使用できる ストレージプールを作成できる(利用者の判断)
2.5インチSATA SSD 使用できる ストレージプールを作成できる(利用者の判断)
M.2 NVMe SSD ストレージプール・キャッシュを作成できる 新規のストレージプール・キャッシュは作成できない

DSM 7.3未満の場合は条件が異なります。国内代理店のアスクはSynologyのHDD互換性に関するFAQで、25+シリーズ以降のモデルでDSM 7.3未満の場合、サポート対象はSynology製HDDのみだと案内しています。

注意したいのは、「使える」ことと「保証される」ことは別だという点です。同じFAQでは、DSM 7.3以上でも、互換性リストに載っていないHDDはメーカーと代理店による動作保証や技術サポートの対象外で、利用は自己責任になると案内されています。業務で使う場合や、サポートを受けられる構成が必要な場合は、リスト掲載品を選ぶ理由があります。

互換性リストで型番とファームウェアを照合する

互換性リストで確認するのは、メーカー名や容量ではなく型番の完全一致です。アスクのFAQでは、Synology製HDDであってもリストに掲載がなければ非対応だと案内されています。手順は次の4ステップです。

  1. Synology公式の互換性リストを開く
  2. モデルで「DS925+」を選ぶ
  3. ドライブの取付場所(SATAベイかM.2スロットか)を選ぶ
  4. 一覧で、手元のドライブの型番が完全に一致しているかを確認する

一覧にファームウェアのバージョンが記載されている場合は、手元のドライブとも照らし合わせてください。対応状況はモデルやDSMのバージョンで変わるため、アスクは購入や交換のたびに最新のリストを確認するよう案内しています。

交換を検討すべきケースと交換用HDDの選び方

交換を検討するのは、「未検証」という表示に加えて別の理由がある場合です。表示だけなら新しいドライブは必要ありません。次のいずれかに当てはまるかを確認してください。

  • ストレージマネージャで、健康状態の警告や異常が出ている
  • 「未検証」ではなく「互換性なし」と表示されている
  • M.2 NVMe SSDでストレージプールやキャッシュを新しく作りたいが、手元のSSDが互換性リストに載っていない
  • 業務利用などで、メーカーや代理店のサポートを受けられる構成にする必要がある

交換するドライブは、型番の一致に加えて容量も確認します。Synologyの公式ナレッジセンターでは、ストレージプールを修復する際の交換ドライブに、元のドライブと同じかそれ以上の容量が必要だとしています。

3.5インチHDDの例として、Synology PlusシリーズのHAT3320-8T(Synology公式製品ページ)があります。メーカー公式仕様では、容量8TB、3.5インチ、SATA 6Gb/s、7,200rpm、保証期間3年で、同ページにはDS925+が対応システムとして掲載されています。

購入前に、DS925+の最新の互換性リストで、HAT3320-8Tの型番とファームウェアの条件を再確認してください。

交換が必要と判断し、型番と容量の条件を確認した場合の候補です。

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操作前にデータを守るための確認

交換すると決めても、最初にやるのはバックアップの確認です。「未検証」と表示されたという理由だけで、データが入ったドライブを抜く、初期化する、ストレージプールを作り直すといった操作はしないでください。確認の順番は次の5ステップです。

  1. 重要なデータのバックアップが最新かを確認する
  2. ストレージマネージャで、各ドライブの健康状態とストレージプールの状態を確認する
  3. 表示が「未検証」か「互換性なし」かを確認し、前の節の条件に照らして交換が必要かを判断する
  4. 交換する場合は、最新の互換性リストで型番を確認し、元のドライブと同じかそれ以上の容量のものを用意する
  5. Synology公式ナレッジセンターの修復手順に沿って交換する

交換の具体的な手順は、ストレージプールに冗長性があるかどうかで変わります。自分の構成に合う公式手順を確認してから作業してください。業務で使っているNASや、そのNASにしかないデータがある場合は、作業前にSynologyまたは国内代理店のサポート窓口へ相談してください。

よくある質問

「未検証」のままストレージプールを作ってもよいですか

DSM 7.3以降のDS925+で、3.5インチHDDか2.5インチSATA SSDであれば、互換性リストに載っていなくても公式ポリシー上は作成できます。ただし、リスト外のドライブはメーカーと代理店による動作保証や技術サポートの対象外です。サポートを重視するかどうかで判断してください。

他社製のM.2 SSDをキャッシュに使えますか

互換性リストに載っていないM.2 NVMe SSDでは、新しくストレージプールやキャッシュを作成できません。DSM 7.3でSATAドライブの条件が緩和されたこととは別の扱いです。

「DS925+は純正HDDしか使えない」という記事は間違いですか

DSM 7.3が公開された2025年10月8日より前の時点では、正しい内容でした。アスクも、25+シリーズでDSM 7.3未満の場合はSynology製HDDのみがサポート対象だと案内しています。記事が書かれた時期とDSMのバージョンを確認してください。

まとめ

DS925+で「未検証」と表示されたら、DSMのバージョン、取付場所、健康状態の順に確認します。DSM 7.3以降のSATAドライブなら、表示だけを理由に交換する必要はありません。交換が必要になるのは、健康状態の異常、互換性なし、M.2の要件、サポート条件のいずれかに当てはまる場合です。その場合も、バックアップを確認し、最新の互換性リストで型番と容量を確かめてから作業してください。

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この記事を書いた人

S.Sのアバター S.S Fixory 運営者/テック系トラブルシューティング執筆

Fixory運営者。PC・ゲームデバイス・ネットワーク・スマホの「動かない・認識しない」を解決するトラブルシューティング記事を執筆しています。メーカー公式ドキュメントとコミュニティの一次情報を照合し、症状別に最短で原因を切り分けられる手順として整理することを方針としています。

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